004.からっぽ

 小学生のときには、既に森瑶子さんの小説を読んだりしていたクソガキなわたしよ……

 作中で彼女は何度もわたしに問いかけた。傷心と空虚、そのふたつのうちなら、どちらを撰ぶか────と。

 ずっと、ずっと、迷わず「傷心」を撰んできたのよ。「空虚」なんて悲しすぎるでしょう、って。


 いつからなのかなぁ……わたしが撰ぶのは、いつの間にか「空虚」なんだよね。我ながら、しょーもない人間だなあ、、、




 ひとの心なんて、無理に動かせるものじゃないし、動かしたいと思えない。肩を揺すって、わかってくれ、とは云いたくない。


 どうしてわたしは寂しがり屋じゃないんだろう。どうして大丈夫なんだろ。










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